なでしこジャパン、オランダに敗れベスト16で敗退

FIFA女子ワールドカップ2019。日本は決勝トーナメント1回戦をオランダと対戦し、1-2で敗れベスト16で姿を消すこととなった。

オランダ 2-1 日本

<得点者>
前半17分 リーケ マルテンス
前半43分 長谷川 唯
後半45分 リーケ マルテンス(PK)

勝てた試合

なでしこジャパン、今回のワールドカップはベスト16止まりでした。

今日のオランダ戦ですが、内容だけを見れば特に後半はなでしこの試合でしたね。
ただ、終盤での不運とも思われるPKでオランダに決勝点を奪われて残念ながら負けてしまいました。

PKについては現行のルールなら判定通りPKでしょう。腕に当たってましたし、そこは妥当だと思います。
ですが、意図的ではない、回避不可能な当たり方については議論の余地がまだまだあるなかと思います。
今のルールですと、VARも登場してあの当たり方なら100%PKを取られるので、DFにしてみたらかなり不利というか、PKを取られないような守り方をするしかないというのが唯一の回避方法ですからね。DFにとっては正直厳しい条件だと思います。
ハンド判定については何かしら対策を考えたほうがいいでしょうね。

しかしながら、今日の試合に関しては、なでしこが再三のチャンスを決めてれば勝てた試合でした。
PKを取られたのよりゴールを決められなかった方が一番の敗因だったのではないでしょうかね。
特に後半の杉田、籾木の立て続けの決定的チャンスのどちらかを決めてれば勝ててたでしょうし。

欧米勢の体格が上の相手ですと、先手を取らないとなでしこには厳しいです。
ですので、リードして主導権を取れなかったのが悔やまれる点ですね。

あとは攻撃方法かな。
見てて思ったのは、ツートップではなくて岩渕をトップ下に置いて、4-2-3-1で戦った方が良かったのではと個人的には思います。

ボランチがボールを持った時に、ツートップにはDFがしっかりついてましたし、長谷川、中島の両ワイドにも出すことできず、前線にボールを運ぶことすらできてませんでした。
それならボールをキープできる岩渕を一つ下げて、余裕のある状態の岩渕に縦パスを入れて攻撃を展開したほうがもっとチャンスは生まれてたと思いますね。

結局オランダを見てても、長谷川の同点ゴールのように、なでしこの速いパスワークなら崩すことが可能でしたし、後半の再三のチャンスも早く縦パスを入れて相手を揺さぶった上でのチャンスでしたからね。
体格とかけっこではどうしても勝てないなでしこが勝っているのは運動量とパスワークですから、連動してスペースを作ってパスワークで掻き回す戦い方を早くやっていればなと思いましたね。
そういう意味でも2列目を3人にして、ボールの受け手の選択肢を増やすべきだったと思います。

そして選手交代でしょうか。
今日の試合も交代枠を残しましたし、高倉監督の采配はちょっと積極性に欠けるような気がしますね。
それと、今日は途中から出た籾木が良かったので、前半顔を負傷した中島がその影響からかパフォーマンスが落ちてましたから、後半の頭から籾木を出しても良かったかと結果として思います。

高倉監督については、采配もそうですが、選手選考とかでも疑問が出ているので、来年のオリンピックを考えても続投で良いのかは???ですね。
この辺に関しては協会も早急の精査が必要だと思います。

ともあれ、なでしこジャパンのワールドカップは終わってしまいました。
今大会下馬評があまり良くなく、結果としてもベスト16止まりとなってしまいましたが、オランダ戦のチャンスを決められてれば、ベスト4まで行けた可能性は十分にあったと思いますね。
ただ、コパ・アメリカの男子もそうでしたが、肝心のところでゴールを決められなかったが故、先に進めなったという男女ともに共通の課題を残しました。

「決定力不足」と一言で片付けてしまうのは容易ですが、やはり最後はこれが日本にとっての最大の課題となってしまう、そんな大会だったでしょうかね。
奇しくも男女共にというのがね。

ほんと永遠の課題なのでしょうかね?

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